top of page

単語をどうやって覚えるか?

  • 執筆者の写真: Ai
    Ai
  • 1月18日
  • 読了時間: 8分

授業で一度習った単語や、何かで見かけて気になった単語をどうやって頭にいれるか。

 


例えば、私自身の経験からいうと、自分で「こだわってまとめる」作業が何事にも好きなので、学生の時から単語ノートというものを作っています。これは実は私が学生だったのときの英語の先生から教えていただいた方法です。

(実は単語ノートだけではなく学生時代から文法ノートとか会話表現ノートとかも趣味で作っていました...ちなみに英語しか勉強していなかったので、他の教科のノートは1冊もありません笑)

 

授業で習った単語や、自分が気になった単語、調べた単語などを書き出して、意味や品詞を書いていく。そして他に情報があればそれも書く。例文も書く。この方法がいいよ、と学生時代に先生が教えてくださったのをその日から実践して続けてみて自分なりの形態に落ち着きました。これは私の性格に合っていたようで、未だにずっと続けています。

 


新しく出てきて覚えたい単語の意味を覚えるためには、大事なことは3つだと個人的に思っています。

 

①丸暗記ではなくイメージと関連させる

②文字面ではなく「音」で覚える

③何度も見る

 


①丸暗記ではなくイメージと関連させる


新しい単語を覚えるときは、その単語が関連するもののイメージごと覚えることがコツだと思います。「英単語」=「日本語の意味」 と単純に結びづけるだけではなかなか覚えられません。

「あのとき習ったあの単語」とか「あの単語の反対の意味の単語」というようなイメージが一緒にあれば、印象により残りやすいと思います。何かのイメージと、単語を一緒に頭に入れてしまった方が、あとあと記憶から呼び起こしやすいと思っています。

 

あまり参考にならないかもしれませんが、さきほど紹介した、私が学生のときに作っていた単語ノートには、いつも日付と授業名もしくは単語を見たテキストの名前を書いていました。これは、「あの授業のあの教科書のあの文で見た単語だ」とか「先生があのとき話していた単語だ」という印象があったほうが、復習したときに意味を思い出しやすいと途中で気づいたためです。

 

今は授業を受ける機会がないので勉強して出てきた単語には授業名を書くことはできませんが、今も続けている単語ノートには、例えばニュースを読んだときに、この表現はこんな使い方ができるのか、と思った単語をメモしたりしているのですが、単語とその意味以外に

[その単語が出てきた文(の一部)・その単語の別品詞の単語・似た意味の知っている単語・反対の意味の知っている単語]


例を挙げると、tear (涙)という単語が新しい単語として出てきた場合、cry(泣く)という単語を知っていたら一緒に書いたり、happiness(幸せ)という単語が出てきたときにhappy(幸せな)という単語を知っていたら一緒に書いたり...という感じです。


 

同じ要領で、例えばレッスンで出てきた単語をメモする場合、例えばテキストのトピックや話題と一緒に開いておくと、見返したときに「この話で聞いた単語だ」と意味を思い出しやすくなるかもしれません。一番おすすめは、その単語が使われている例文を書くことです。これもやってみたことがあって、単語の使い方もわかるのですごくいいのですが、メモする単語がたくさんある場合には全部に例文を書くのは正直ちょっと大変です…

 


②字面ではなく「音」で覚える


単語を覚えるとき、スペル・字面だけで覚えてしまうのはオススメではありません。これは、レッスンなどで習う単語というより、単語帳や英語の本やニュースで読んだ単語など、文字で読んだ単語に起こりがちなことです。

心の中もしくは口に出して音と一緒に覚えることがとても大事だと思っています。できれば正しい発音(もしくは正しい発音になるべく近い発音)で覚えるのがいいと思います。

 

かなり昔の話ですが、英語の資格のための試験勉強をしていて、単語帳で単語を無理やりたくさん詰め込んでいた時期がありました。当時見たこともない難しい単語が並んでいて、なんとなくのぼんやりした形で日本語の意味だけしっかり覚えていきました。単語を見ると意味が分かるぐらいには覚えて試験が無事終わったあと、実際に英語を話していて、ここはあの単語だ!という状況になったときに、そういった覚え方をした英単語は、ほとんど使えないことに気が付きました。「あ~あんな感じのスペルだったんだけど…!」とか「スペルはちょっと見えるんだけど…!」みたいな記憶の単語は、実際に英語を使う時には何の役にも立たなかったのです。スペルも大事ですが、単語そのもの=音がわからないと、実際に使うとなったときに口から出てきません。

 

なるべく正しい発音の方がいい、というのは、英語を読むときだけでなく聞き取るときに、正しい発音で覚えていた方が、その単語を理解できる可能性が高いので、より効率的だと思います。英語の単語を見ても、音となかなか結び付けにくい場合は、ちょっと乱暴かもしれませんが、カタカナを書く。カタカナはダメ!という意見もありますが、音なしで覚えたり、あまりにも違う発音で覚えてしまうよりは、ずっといいと思います。全然違う音で一度覚えてしまうと、正しい発音を覚えなおすのに二度手間になってしまうかもしれません。

カタカナで始めても、だんだん英語の発音で覚えるように意識していければ、とてもいいと思います。


もし後から見返して発音がわからなければ、教室で聞いていただければお手伝いします!もしその場で知りたいときには、あとは今はインターネットの辞書で単語を読んでくれるものがたくさんあるので、簡単に発音を調べることもできます。英単語を検索するだけでそういったものをすぐに見つけることができます。

 


③何度も見る


例えばheと言う単語を見て「彼は」という意味が誰でも瞬時に理解できるのは、単語自体が短くシンプルだということもありますが、このheをこれまでに何度も何度も何度も何度も見てきているからです。使用頻度の低い単語はなかなか頭に入りません。

エビングハウスの忘却曲線というのがあります。ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが、人間の記憶について研究した結果、提唱された考え方です。


人間の脳は、

1日後には74%

1週間後には77%

1か月後には79%

の記憶を忘れてしまうということが結果で示されました。

 

これを見ると、日常生活に必須ではない場合、英語の単語なんかずっと覚えていられないほうがむしろ普通なのかなと思えます。


実はこのエビングハウスの忘却曲線は、時間の経過によって「どのくらいの記憶が失われているか」といった記憶量の変化ではなく、その知識を再び学習する際に「どのくらい時間を節約することができるか」を検証したものです。

例えば、初めて学習する際に10分かけて覚えたことは、60分後に再び記憶する時には44%の時間を節約、つまり5~6分で記憶することができるというのが「節約率」です。


再び学習するのが早ければ早いほど、その時間は節約することができます。

 

細かいことはいいとして、忘れないためには、忘れないように繰り返す(復習する)ということ大事だということです。完全に忘れて時間がたつと、毎回1からの覚えなおしになってしまいます。

 

繰り返したらいい、ということはなんだか当たり前のように聞こえますが、実はとても難しいです。

繰り返し「使う」、つまり繰り返し「見る」か「話す」か「聞く」か「書く」ことで、単語をやっと覚えられるということです。「どのように繰り返すか」や「繰り返す頻度」は一概にこれがいいとということではなく、好みや生活環境などに合わせていく必要があるかと思います。一番手軽なのは繰り返し「見る(読む)」ことだと思います。


単語ノートも、書いて作るだけではあまり意味がありません。見返すときに効果を発揮します。

 

英語の日(時間)を例えば

 1日の寝る前に数分、もしくは1週間に1回休みの日、レッスンの時間の前後

など、少しだけ日常に取り入れてみてはどうでしょうか。そこで、新しいことを学ぶ前に、例えばレッスンに出てきた単語だけでも、復習する時間を作ってみるのもいいかもしれません。これだけでも違いが見えてくると思います。

 

外国語として学んで英語ができるようになった方々は、英語を勉強し始めた方から見ると、もしかすると、知っているすべての英単語を瞬時に覚えられたように見えるかもしれませんが、(もしかしたらそういった方もおられるかもしれませんが…!)結局は積み重ねだと思います。

人によっては、たくさん本を読んで何度も出会って覚えたのかもしれませんし、たくさん映画やドラマで聞いて覚えたという場合もあるかと思います。



まとめ 覚えたい単語を頭にいれる方法

 

①     丸暗記ではなくイメージと関連させる

②     字面ではなく「音」で覚える

③     何度も見る


 

遠回りでめんどうな感じがします☹ でも、少し手間をかけてもそのときに頭に入れておく方が効率がいいのです。そして、完璧に100%すべてを覚える必要もありません!「これはこれから使えそう」と思うものからスタートでも十分です。


そして、上の方法が3つとも実践できるならとてもいいかもしれませんが、学校で忙しい学生さんや仕事や家事で忙しい大人の方にいきなりすべてをこなすのは難しい場合もあるかもしれません。せっかく単語を覚えたいとがんばって嫌になってしまうのは、一番もったいないと思います。


語学で大切なのは量よりも継続です。上の3つのうち1つだけでも、あるいは1日に数分だけでも、1週間に1回だけでも、ご自身に合うペースで続けてみてください✨ 

 


ながながと読んでくださってありがとうございました...!この記事がちょっとだけお役に立てればとても嬉しく思います😊

コメント


お問い合わせフォーム

どんなことでも

お気軽にお問い合せください。

無料カウンセリングはこちら↓から

直接日程を指定しご予約いただけます

TEL: 050-8880-7167

LINE:

レッスン時など電話に出られないことがございます。

こちらのお問い合わせフォーム

もしくはLINEからのお問い合わせがおすすめです。

​お問い合わせ時間: 14時~19時

LineとものQRコード
  • Facebook
  • Instagram
bottom of page